1991年に発表されたアルバム。マイク・ヴェセーラがヴォーカルを務めた2作目であり、彼が在籍していた最後の作品でもあります。内容は新曲3曲と、二井原実さんがヴォーカルを務めていた初期作品のリメイク8曲という構成。リメイク曲の中にはタイトルが変更されているものもあるので、オリジナルとは違う曲になっているものもあります。
私がラウドネスをリアルタイムで聴いたのは、アメリカデビュー作の「THUNDER IN THE EAST」からで、英語で歌って世界進出したすごいバンド、という認識でした。なので、後追いで聴いた初期の日本語アルバムのほうに違和感があります。また、個人的に二井原さんのヴォーカルはバンドの弱点だと感じていたので、マイク・ヴェセーラの加入は大賛成でした。実際、マイク加入後の「SOLDIER OF FORTUNE」は、今でもラウドネスの最高傑作だと思っています。
そして、マイク加入後2枚目のアルバムが、この「ON THE PROWL」です。「SOLDIER OF FORTUNE」を超えるアルバムを期待していた分、満足はできませんでしたが、決して悪いアルバムではありません。
新曲3曲は、それまでのヨーロッパ風ヘヴィメタルとは異なり、ミドルテンポのアメリカ志向の楽曲。一方、リメイク曲は昔からのヘヴィメタル・スタイルで、アルバム全体としては統一感に欠けます。ただ、どちらのタイプの曲もクオリティは高く、聴きごたえは十分にあります。
個人的に気に入っているのは、新曲では「DOWN ’N’DIRTY」、リメイクでは「IN THE MIRROR」と「FIND A WAY」。特に「FIND A WAY」は、マイクのヴォーカルが感動的で、ドラマティックな名曲だと思います。
私はリメイク曲のオリジナルバージョンに思い入れが無いので、違和感なく聴けるというのもあるかとは思います。初期からのファンは二井原さんの日本語バージョンのほうが良いというかもしれません。
最近、ラウドネスのライブをYouTubeで見ることがありますが、ライブでのパワフルさではマイクより二井原さんのほうが上です。二井原さん凄いと思います。ただ、アルバムではマイクのほうが断然好きです。
